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ローマ法王の前で中世ヨーロッパの王たちはひざまずき挨拶をしました。王より上位にいたのです。スターリンは、「法王は何個師団、お持ちですか」、とヤルタ会談で聞いたと言います。今も絶大な影響力があります。
先日亡くなられたPope John Paul II(ヨハネ・パウロ2世)の死に、世界中のカトリック教徒をはじめ多くの人が悲嘆にくれました。
ところで、宗教の話などしていないのに、“Is the Pope Catholic?”と質問されることがあります。“Yes, he is.”と答えてはいけません。「法王はカトリック信者ですか」、と聞いているのではないからです。法王はカトリック信者に決まっています。「当たり前のことを聞くな、野暮なことを言うな」、に相当する clich なのです。ビールが何より好きで、いつも一杯で終わらない人に、“Want another beer?”と言えば、“Is the Pope Catholic?”と答えるでしょう。つまり、これは rhetorical question で、「わかりきったことを言うな」、という statement なのです。“Is the Pope Catholic?”の代わりに“Do fish swim?”とも言います。
“What difference does it make?”が “It makes no difference.”を意味する場合も同じです。「違いを聞いている」のではなく、「違いはない」、と主張しているのです。
英語でよく耳にするこの種の rhetorical question に、“Were you born yesterday?”があります。「昨日生まれたのか」、ではなく「お前は昨日生まれた赤子ように無知なのか」、すなわち、「お前はバカか」、の意味です。ですから、これを額面通りうけて、“No. I was born 40 years ago.”と言えば、相手はあなたに馬鹿にされたと思い、あなたとの友情関係を断ち切るかもしれません。それに、法王をダジャレの種にすると、激怒する人もいるかもしれません。
“Is the Pope Catholic?”と聞かれても、“Yes, definitely. He's surely Catholic.”と答えてはいけません。話が混乱します。法王は関係ないのです。
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