理科内容解説資料
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研究編 6年 P022-039 Page 415/01/08 09:28241ものが燃えるとき❹評価規準・評価基準次時評価規準と評価手法A基準単元導入1関・意①ものの燃え方に興味をもち,燃焼のしくみについて調べようとしている。(行動観察・発言・記録分析)ものの燃え方に興味をもち,空き缶の穴を開ける位置を変えたり,割りばしの入れ方を変えたりしながら,割りばしの燃え方を調べようとしている。第1次23思・表①空気の入れかわりがあることと,ものが燃え続けることを関係づけて予想し,自分の考えを表現している。(発言・記録分析)空気が入れかわりやすいところで,ものが燃え続ける理由を,空気の入口や出口の位置と関係づけて予想し,飯ごう炊さんでの木の組み方などと結びつけて,自分の考えを表現している。技能①ものの燃え方と空気の流れを計画的に調べるくふうをし,道具を適切に使って,安全に実験している。(行動観察・記録分析)安全に気をつけて,底のない集気瓶などを適切に使って,ろうそくの燃え方と空気の流れを関係づけながら,計画的に詳しく調べている。第2次45技能②気体検知管や石灰水などを使って,ものが燃える前と後の空気の変化について調べ,結果を記録している。(行動観察・記録分析)気体検知管や石灰水などを正しく使って,ろうそくなどが燃える前と後の空気の変化について詳しく調べ,結果を整理してわかりやすく記録している。知・理①ろうそくや木などの植物体が燃えると,空気中の酸素が使われ二酸化炭素ができることや,木などが燃えた後には灰が残ることを理解している。(記録分析・ペーパーテスト)ろうそくや木などが燃えると,空気中の酸素が使われ二酸化炭素ができることや,木などが燃えた後には灰が残ることを理解し,ものが燃える前と後の違いを理解している。第3次67思・表②実験結果から,酸素にはものを燃やすはたらきがあり,窒素や二酸化炭素にはものを燃やすはたらきがないと考え,自分の考えを表現している。(発言・記録分析)酸素中ではろうそくや線香が激しく燃えることや,窒素が多い空気中では穏やかに燃えることなどから,酸素がものを燃やすはたらきについて考察し,自分の考えを表現している。まとめ〜ひろげよう8ゆ関・意②ものの燃焼のしくみを適用し,身の回りの現象を見直そうとしている。(行動観察・発言・記録分析)ものの燃焼のしくみを適用し,自ら例を探すなどして,身の回りの現象を見直そうとしている。●第二部 詳説●第二部 詳説●第一部研究編付 録総 説授業研究・教材研究のために研究編 6年 P022-039 Page 615/01/08 09:28261ものが燃えるとき❺指導案わくわく理科プラスp.2~3教科書本冊p.8~9単元導入ものが燃えるとき第1時12345678ゆ[本時の目標]・ものの燃え方に興味をもち,燃焼のしくみについて調べようとする。(関・意①)[本時の展開]学習の流れと子どもの活動指導・支援のポイント第1時思い出してみよう●これまでに,どんなものを燃やしたことがあるかな。・4年生のとき,マッチでアルコールランプに火をつけたね。・キャンプで木を燃やしたことがあるよ。なかなか燃えなくてたいへんだったよ。考えてみよう●飯ごう炊さんの写真を見て,木を燃やすくふうについて話し合おう。・うちわであおぐと,よく燃えたよ。・薪はすきまを空けて組んだよ。・どうしてそうするのかな。・ものを燃やした経験を思い出すことで,「燃える」という現象に興味・関心をもてるようにする。プラス「思い出してみよう」に記入したことをもとに,ものを燃やすときにくふうしたこと,難しかったこと,注意したことを話題にする。プラス「考えてみよう」の①~③に自由に記入してから,グループやクラスで話し合う。ここでは正解を求めるのではなく,自分の考えがもてることを大切にする。活動提示どんなときに木がよく燃えるのか,穴を開けた缶の中で割りばしを燃やして,燃え方の違いを観察してみよう。やってみよう●穴を開けた缶の中で割りばしを燃やして,燃え方の違いを観察してみよう。・穴の大きさや数も変えてみようかな。・缶が倒れないようにしないと危険だね。・けがややけどに注意しよう。・燃え方は,炎の大きさや,燃え残ったもので比べよう。話し合い●どんなときに木がよく燃えたかな。・缶の上だけに穴を開けたものでは,割りばしが燃えにくかったね。・缶の下にも穴を開けたものでは,割りばしが勢いよく燃えて,灰しか残らなかったよ。●これからの学習で使う言葉のイメージをかいておこう。この単元の学習の終わりに,もう一度かいて,比べられるようにしておこう。・酸素と二酸化炭素は知っているよ。・石灰水って何かな。・穴の開け方を変える以外は,割りばしの本数や新聞紙の量などの条件を同じにする。評価関・意①(行動観察・発言・記録分析)注意燃えやすいものがない屋外で行うが,風の強いときは避ける。煙が出たり,炎が上がったりすることがあるので,缶の中をのぞき込ませない。缶が熱くなるので,じゅうぶんに冷めるまで缶に触らないようにさせる。・結果を図などでわかりやすく記録しておき,次時につなげる。・割りばしを多く入れ過ぎると燃えにくいことからも,「すきま」や「空気」に注目させたい。プラス「考えてみよう」の④を利用して,学習前のイメージマップを記入する。無理にすべての言葉を使わなくてよいことを伝え,これからの学習への期待感を高める。子ども資料集 6年 P003-011 Page 914/12/19 09:39第2段(ここにも酸素と燃料,エンジンがある。)第1段補助ブースタもっと調べたいことがあったら,資料で調べてみよう。酸素を積んで飛ぶロケットこのロケットは,どれぐらいの大きさかなこのロケットは,「Hエイチ-ⅡツーBビー」という名前のロケットの3号機です。全体の長さは56.6mで,およそ15階建てのビルの高さにあたります。このロケットのエンジンは,第1段だんと第2段,および第1段の周りに取りつけられた4つの補ほ助じょブースタに分かれています。第1段がいちばん大きく,長さは38mあります。第1段と第2段のエンジンでは,どちらも,液体酸素と液体燃料を使います。補助ブースタでは,酸素を発生させる薬品と,固体の燃料を混ぜ合わせたものを使います。このロケットで,どんなものを打ち上げたのかなこのロケットは,2012年7月21日に,鹿か児ご島しま県の種子島たねがしま宇う宙ちゅうセンターから打ち上げられました。このとき,「こうのとり」という名前の補給機が,国際宇宙ステーションへと運ばれました。国際宇宙ステーションは,地上から約400km上空にある,人工のしせつです。この高さへは,この「H-ⅡB」ロケットで,約16.5tトンの重さのものを運ぶことができます。なお,このロケットの重さ(運ぶもの以外の重さ)は,531tあります。宇宙へと荷物を運ぶには,その何十倍もの重さの燃料と酸素が必要です。〈調べることの例〉●H-ⅡBロケットは,なぜ2段に分かれているのかな。●ロケットは,どこでつくっているのかな。〈参考になるホームページの例〉・宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」http://www.kids.isas.jaxa.jp/・三みつ菱びし重工「おもしろテクノワールド」宇宙ロケットhttp://www.mhi.co.jp/discover/kids/techno_world/rocket/111.ものが燃えるとき子ども資料集わくわくデータ集観察・実験の記録カードや読物,理科テストとその解答があります。理科教育のガイダンスなどを掲載,別冊として安全指導から薬品管理まで解説した「安全ハンドブック」をご用意しています。CD-ROMに,評価基準や子ども資料集の紙面データを収録しています。わくわく理科57詳しい評価資料や指導案を掲載しています。観察・実験のポイントを丁寧に解説しています。安全のための留意点も,じゅうぶんに盛り込んでいます。単元末の「ひろげよう」の解説も,コピーして配ることができます。

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