(1)空気遊びは楽しいな(第1〜4時) |
| 単元の導入では,エアーポール(長さ3mのビニールロケット)と巨大風船を使った遊びを行った。走りながらエアーポールに空気を入れ,投げて遊んだり,身長以上もある巨大風船を弾ませて遊んだりした。 第2時から第4時では,子ども達が自由に空気遊びをする時間を設けた。風船をふくらませて遊ぶ子,大きなゴミ袋をパラシュートのようにして遊ぶ子,風船的当てをする子のように,さまざまな遊びを考え,空気遊びを楽しむ姿があった。 |
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(2)身近な容器を使った的当てバトルをしたよ(第5・6時) |
| 第5・6時では,前単元「水鉄砲で遊ぼう」で使用した洗剤やマヨネーズの容器を使って,簡単な的当てバトルを行った。子ども達は,「洗剤の容器は先が細いけど,マヨネーズの容器は先が太いから空気が出やすい」のように,先の太さと空気の出方を関連づける気付きをすることができた。 「どんな容器が一番よく空気が飛んだか」の話し合い活動を行った後,子ども達から「もっと的を倒したい」「段ボールで作りたい」という意見が出た。そこで,次の時間では段ボールで空気砲作りを行うことにした。 |
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(3)段ボールの空気砲を作ったよ(第7・8時) |
| ここからは,友だちとかかわり合いながら活動できる場へと広げたいと考え,3人1組のチームで空気砲作りを行うことにした。どのチームも互いに自分の考えを出し合いながら,満面の笑みで製作を行った。
「段ボールが大きい方が空気がいっぱいあって,強くなるよ」のように,空気砲の強さと空気の出る量を関連づける気付きをすることができた。繰り返し試し打ちをしながら,徐々に強い空気砲を作り上げることができた。 |
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(4)第1回チーム対抗的当てバトルをしたよ(第9〜11時) |
| チームごとに工夫して作った空気砲を比較することで,より強い空気砲を作りたいという願いをもたせられると考え,的当てバトルを行った。
1回目の的当てバトルでは,ほとんどのチームが得点することができなかった。そこで,「強い空気砲を作るにはどのようにすればよいのか」,話し合いの場を設けた。そこでは,段ボールの大きさ,穴の大きさ,たたき方について話し合った。話し合い後,チームごとに最強の空気砲を作るための工夫点をまとめた。 |
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(5)完成!これが最強の空気砲だ!!(第12・13時) |
| チームごとに段ボールの大きさ,穴の大きさ,穴の形を決め,最強の空気砲を完成させていった。ここでは,写真のように,物をあててきれいな円を描くなど,チームごとに工夫して製作する姿が見られた。 |
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(6)第2回チーム対抗的当てバトル「最強チーム決定戦」(第14時) |
| 最強チームを決める日の朝,子ども達はチームごとに集まって「ここをこうやってたたくといい」のように作戦を立てる姿があった。空気で遊ぶ面白さを実感しているからこその行動と考えられる。
決定戦では,どのチームも今までの経験を生かし,たたき方,空気砲を置く位置や向きに注意する様子が伺えた。結果は,ほとんどのチームが20点以上(30点満点)得点することができた。 |
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(7)空気砲でもっと遊ぼう(第15〜17時) |
| 自分達で課題を解決しながら空気砲作りを行ってきた子ども達。空気の存在に気付くことはできても,目で見ることができずにいた。そこで,空気砲から空気が出る様子を見ることで,より空気で遊ぶ面白さを実感させられると考え,煙を入れて観察した。子どものふり返りからは,「すごくでかい輪っかが出て,すっごく楽しかった」と驚きや遊ぶ面白さを実感する記述が見られた。
最後に,目一杯空気砲で遊ぶ時間を設けた。友だち同士向き合って打ち合うなど楽しく遊ぶ姿が見られた。子どものふり返りからは,「打たれたら痛かったので,空気も当たれば強いんだなぁと思いました」と空気を確かに感じ,空気の存在を実感している納得を伴った気付きをすることができた。 |
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その後,ペットボトルの空気砲を紹介し,子ども達の身近にあるものでも空気砲が作れることを紹介して単元を終えた。 |