1年
  め(芽)とめ(目)があって友だち物語   
〜『たねだ!たまごだ!たんけんだ!』より〜  
大阪府A小学校

◆子どもの?(はてな)から、テーマへ

 入学してすぐ,好奇心たっぷりに学校中を探検する1年生。新しい人やものとの出会いから,自分の世界を広げ探究心を深めていく子どもたちです。

 自然・生き物が大好きな1年生のお目当ては,校庭の草むら,そして飼育小屋です。
鶏小屋をのぞいた,ある子の第一声が「たまごがない!」「どうしてたまご,うまないの?」でした。「たまごをうむ,にわとりを探そう!」これがこの取り組みの出発点です。そして,子どもたちの疑問から生活総合学習のテーマをしぼり,下記の目標を立てて取り組みました。

目標

(1) 植物や小動物の誕生・成長を通して,生きているものを育むことのむずかしさと喜びを感じ,

(2)

 自分の命も大切に育まれてきたことを知り,

(3)

 四季の自然のなかでたくましく遊び,豊かに表現する。

学習設定の理由

戸外の自然と触れ合って遊ぶことが少なく,市販の玩具で遊ぶことの多い北条っ子に,四季にかかわる自然との遊びをたっぷりと体験させたい。


種や卵の一生を見守り続け支えることによって,生命のふしぎを味わわせたい。


烏骨鶏の産卵,孵化,雛,成鳥への成長と自分の成長を重ねさせ,自分の命が家族やまわりの人たちに見守られていることに気付かせたい。


自分の考えや感情を表現する手段に乏しい年齢であるが,多くの体験活動を通して,さまざまな表現活動をさせたい。

◆しかけは、絵本


◆探検・探求活動(共有化した活動は赤字で表示)

 四季折々の自然の中で,様々な体験活動を通して,課題を持って取り組めるように設定した。それぞれが,発見したり調べてわかったことは,必ず学年全体で共有化し,一人ひとりの気付きをみんなで共有できる場の設定をした。プレゼンテーションやポスターセッション等の活動を入れることによって,コミュニケーション能力や言語表現力が高められるよう工夫した。