単名数・複名数

長さ,重さ,かさなどの量の大きさをいい表すには,2つの方法があります。

例えば,上の場合の85mmや15dLのように,ただ1つの単位を使って表したものを単名数といい,8cm5mmや1 L 5 dLのように,2つ以上の単位を使って表したものを複名数(諸等数)といいます。
単名数は複名数よりも簡単で,数学的には取り扱いやすく,小数や分数を使えば,どんな量でも単名数で表されるので,高学年では単名数が多くなります。
しかし,上の例の場合,小数を学習していない第2学年や第3学年の児童は,cmやLによる単名数表示はできません。また,複名数を使うほうが具体性を伴い,量の大きさを捉えやすくなります。
なお,複名数を単名数になおしたり,単名数を複名数になおしたりする単位換算も必要ですが,基本となる単位関係を,その量感とともに身につけさせておいて,それから判断するようにさせることが大切なことです。