モンシロチョウをよ〜く観察しよう!
たまごをうむところを観察しよう
うみつけられたばかりのモンシロチョウの卵

 モンシロチョウは,アブラナのなかま(アブラナ科)にたまごをうむことを,おぼえているかな。キャベツやアブラナなどがそだっている花だんで,モンシロチョウを待ちぶせしてみましょう。モンシロチョウは,午前中にたまごをうむことが多いようです。モンシロチョウは花だんにやってくると,花だんの上を飛び回ります。キャベツやアブラナなどがそだっていないか,さがし回っているように見えます。

 やがて,キャベツやアブラナにとまると,はらを曲げて,おしりの部分(はらの先)を葉などにすりつけて,たまごをうみつけます。葉にとまってからたまごをうみつけて飛び立つまで,ほんのちょっとの時間だから,気をつけていないと,見のがしてしまうよ。

 たまごは,葉のうらがわにうみつけられることが多いよ。うみつけられたばかりのたまごを,つぶさないようにそっと観察しましょう。たまごの大きさは,高さが1mm,はばが0.5mm(1mmの半分)ぐらい。とても小さいね。うみつけられたばかりのたまごは,うすい黄色だけれど,だんだんと色がこくなっていくよ。どのように変わっていくか,観察していきましょう。


だっぴをするところを観察しよう
だっぴしたモンシロチョウの1れいよう虫

 モンシロチョウなどのこん虫は,だっぴをして(かわをぬいで)大きくなるのは,もう知っているよね。でも,だっぴをするところを観察することはできたかな。

 いつだっぴをするのかわからないし,ぬいでいるかわはとても見にくいから,観察するのはむずかしいね。キャベツなどを食べなくなったり,歩き回っていたよう虫が歩き回るのをやめたりしたら,だっぴをする前かもしれないよ。



食べるところを観察しよう

キャベツの葉を食べるモンシロチョウのよう虫 モンシロチョウのよう虫がキャベツやアブラナなどの葉を食べるのを,見ることはできたかな。ヒトの口はたてに開くけど,モンシロチョウの口は,横に開くのはわかったかな。モンシロチョウはこの口で,葉をはさむように食べていくよ。食べる量は,大きくなるにつれてふえていくんだ。たまごからうまれたころと,さなぎになるころで,どのぐらい食べる量が変わるのか,調べてみてもいいね。


モンシロチョウをねらう生き物


アシナガバチにおそわれるモンシロチョウのよう虫 モンシロチョウは,キャベツなどの葉を食べて生きている。動物はみんな,食べ物を取り入れて生きているんだね。だから,動物の中には,モンシロチョウを食べるものもいる。

  アシナガバチは,肉食のハチなんだ。キャベツの上にモンシロチョウのよう虫がいるのを見つけると,アシナガバチはモンシロチョウのよう虫におそいかかる。モンシロチョウのよう虫を食いちぎり,巣に持ちかえって,自分たちのえさにするんだ。

 また,アオムシコマユバチは,モンシロチョウの1れいよう虫の体の中にたまごをうみつける。モンシロチョウのよう虫の体の中でうまれたアオムシコマユバチのよう虫は,モンシロチョウの体を食べてそだつんだ。やがてモンシロチョウの体の中で大きくなったアオムシコマユバチのよう虫は,モンシロチョウを食いやぶって体の外に出てきて,まゆ(さなぎ)になる。1週間ほどすると,まゆから羽化して,アオムシコマユバチのせい虫が出てくるんだ。

アオムシコマユバチのまゆ 

 モンシロチョウはキャベツの葉などを食べ,アシナガバチはモンシロチョウのよう虫を食べる。そして,アシナガバチを食べる動物もいる。このように,すべての生き物は,食べる・食べられるの関係にある。これを食物連鎖(しょくもつれんさ)というんだよ。

 キャベツをそだてている人にとっては,モンシロチョウにキャベツを食べられてしまっては商品にならない。だから,モンシロチョウのよう虫は,人にとってはがい虫,モンシロチョウのよう虫を食べるアシナガバチはえき虫ということになってしまう。

 このように,モンシロチョウのことを調べるだけでも,いろいろなことが見えてくるね。一つの見方ではなく,いろいろな見方をすることがたいせつだよ。

 

モンシロチョウのこきゅう

 ヒトは,いつもこきゅうをしていて,鼻や口から空気をすったりはいたりしているよね。では,モンシロチョウは,どこから空気を取り入れているのだろう。

 モンシロチョウのよう虫を横から見てみると,黄色いすじがついているのがわかるかな。そのすじのところをよく見てみると,黒い点に見えるものがあるよ。これは気門(きもん)といって,この気門を通して,こきゅうをしているんだ。

 モンシロチョウのさなぎやせい虫のはらをよく見ると,やはり気門があるのが観察できるよ。

 また,ほかのこん虫も,気門でこきゅうをしているよ。



めすとおすの見分け方

 モンシロチョウだけでなく,動物にはめすとおすがいてはじめて生命が受けつがれていくよね。モンシロチョウのよう虫は,どう見分ければよいかな。上のモンシロチョウのよう虫の気門の写真をよく見ると,丸をつけたちょっと上に,黒いものがすけて見えるのがわかるかな。これはおすの精巣(せいそう)で,精子(せいし)をつくるところなんだ。モンシロチョウのよう虫がおすなら,頭のほうから体の長さで3分の2ぐらいのところに,精巣がすけて見えるよ。



ほかのチョウを観察しよう

 モンシロチョウはたくさん観察したね。では,ほかのチョウはどうだろう。モンシロチョウと同じぐらい,じっくり観察してみよう。

 モンシロチョウは,よう虫がそだっていくにつれて体の色が変わっていくけれど,アゲハやキアゲハも変わる。とくに,4れいよう虫から5れいよう虫になるときは,「おなじチョウなの?」というぐらい変わるよ。大きさも,モンシロチョウとちがうね。

 アゲハの食草は,ミカンやサンショウなどミカンのなかま,キアゲハの食草は,パセリやニンジンなどセリのなかまというのは,もうわかっているよね。それらのチョウのたまごやよう虫をさがして,そだててみましょう。

キアゲハ,アゲハの5れいよう虫 

 また,チョウのほかにも,身の回りにはいろいろなこん虫がいます。それらをさがして観察してみてもいいね。



小学校のページへもどる
いちばん上へもどる

卵をうむところを観察しよう
   
だっぴするところを観察しよう
   
食べるところを観察しよう
   
モンシロチョウのこきゅう
   
ほかのチョウを観察しよう