教育改革のとりくみ 目次

夢と生きがいを持つ児童の育成

青森県八戸市立長者小学校

夢に向かって

1.教育目標  ・ めあてをもって自ら学ぶ子

2.努力目標  ・ 思いやりのある子  ・ 進んで学ぶ子  ・ からだをきたえる子

3.学校課題  ・ 子どもを鍛え育てる質の高い授業の実現
 ・ 児童を深く理解した生徒指導体制の充実
 ・ マネジメント力の向上による年間重点項目の達成

4.課題解決のための特色ある教育活動

 (1)( 朝の読書活動

 ・ 豊かな心とよりよい人間性の育成
 ・ 火曜日は音読
 ・ 木曜日は百人一首(全学年)

 (2) 朝のモジュールの時間の活用

 ・ 朝20分間,授業として設定し国語・算数の基礎学力向上を図る。

 ・ 毎月実施の漢字・計算テストのための習熟の時間としても活用する。

算数ドリルに取り組む子どもたち
▲ 算数ドリルに取り組む子どもたち

 (3) サポートタイムの活用

 ・ 15:00〜15:45をサポートタイムとして設定。その日の学習で習得不十分だった内容の補習を行う。

 ・ 学級全員と少人数の個別の場合がある。

サポートタイム個別指導
▲ サポートタイム個別指導

5.年間重点項目の設定

 本校では,教育目標「めあてをもって自ら学ぶ子」を受けて「思いやりのある子」「進んで学ぶ子」「からだをきたえる子」の3つの努力目標を設定している。努力目標に向けての具体的な姿は,長者小学校の目指す子ども像であり,「夢と生きがいをもった子」の具体像でもある。今年度は,前年度の児童の実態と児童・保護者・職員からのアンケートをもとに焦点化した5つの重点項目を設定した。

 ◎ 学年に応じて学年重点項目を具体化する。
 ◎ 重点項目達成のための具体的な手だての工夫。

 ◎ 計画的な評価活動による達成状況の把握と公表。

職員会議での学年からの経過報告(各学期末)
学校新聞や学校経営説明会等で保護者・地域に報告(各学期末・年度始・年度末)

6.授業改善

 (1) わかる喜びできる楽しさを味わう算数科の授業

問題解決のための「考える足場」を授業の始めにつくることにより,どの子も意欲的に学習に取り組む授業の実現を図る。
考える足場の授業風景
▲ 考える足場の授業風景

 (2) 算数科のコース別(習熟度別)学習

考える足場を生かしたコース別(習熟度別)学習の設定により,どの子も安心して算数科の学習を楽しめ,確かな学力の向上の実現を図る。
 (3) 英語活動

英語に慣れ親しむことをねらいとして

17年度英語活動全体構想
 
1〜2学年 年間10時間(生活科),
3〜6学年 年間35時間(総合的な学習の時間)
英語活動(ALTとのTT)
▲ 英語活動(ALTとのTT)

 (4) 年間学習指導計画の公表

児童・教師共に学習の見通しを持つための年間計画を教室内に掲示。

 (5) 評価基準の作成と学期初めの通知

学習の評価基準(概ね達成レベル)を,「○学期の学習のめあて」として学期はじめに児童・保護者に通知する。

7.週時程の工夫

 教育課程の円滑な展開のために,朝のモジュールを教科の授業として設定し,午後にサポートタイムを確保する。

8.実践経過・結果の公表

 (1) 重点項目達成度の学期ごとの公表 16年度重点項目と実践結果

 (2) 2月実施の標準学力検査(NRT)結果の公表

学年平均偏差値と個人偏差値を通信票に記載する。
平成16度全校偏差値(全校児童447名)
国語 57.0  社会 57.7  算数 57.5  理科 59.4

9.「部活動」から「愛好会活動」へ

 学校現場において多くの課題を抱えている,野球・サッカー等のいわゆる「部活動」を保護者や地域の指導者によるPTA主催の「愛好会活動」に移行して3年間が経過。それによって生じた教師の時間的なゆとりは,日々の授業の質的向上と子どもの学力向上を確かなものにしている。

地域の方による指導を受ける子どもたち
▲ 地域の方による指導を受ける子どもたち


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