JICA「アジア地域 授業研究による教育の質的向上」編

JICAが広島大学や岡山大学の先生方とともに2010年から実施している,理数科教育における国際協力プロジェクト(研修受入事業)。そこに,今年も啓林館より2名が参加してきました。
 今年度の研修員は,アジア6カ国(カンボジア,モンゴル,インドネシア,バングラデシュ,ラオス,ミャンマー)から,12名。とても国際色豊かな顔ぶれで,それぞれ,各国の教育の最前線でご活躍の先生方です。
 啓林館が協力させていただいたのは,理数科教育の「カリキュラム分析」について。中でも,小中学校の系統性や,算数と理科とのつながりを考慮したカリキュラム構成をご紹介しました。


資料はJICAの方に英訳していただきました。

デジタル教科書や教師用指導書など,教科書の周辺教材もご紹介しました。特に,デジタル教科書のうち,算数1年の数字の書き方のコンテンツでは,学んだばかりの日本語で「いち,に,さん!」と声を合わせ,童心に帰って楽しんでいただけたようです。


お手玉の数当てにも,みんなで挑戦。


声を合わせて「いち,に,さん!」。


研修最後に記念撮影しました。


算数の英訳本も,ご参照いただきました。

啓林館ではこれまでも開発途上国における理数科教育の普及を目指して,バングラデシュの国家カリキュラム改訂支援,ケニアにおける教員向け指導マニュアル・生徒教材の作成や,モンゴルからの教員研修の受け入れなど,JICA教育支援の取り組みへのサポート事業を行って参りました。
 今回のサポートでも6カ国の先生方との研修の機会をいただきましたが,「これからを担う子どもたちのために」という思いは,言葉が違っても通じ合えた気がします。教科書出版社の私たちも,微力ではありますが頑張って参りたいと思います。

2012年9月

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