中学数学教科書「未来へひろがる数学」Q&A

Q2
速さの単位であるm/秒やkm/時が,m/sやkm/hに変わったのはなぜですか?

回答
 教科書では,単位の表記は国際単位系(SI)に基づくことを原則としています。SIによると,「秒」は「s」,「時」は「h」で表すことになりますが,これまでは慣例として,わかりやすい「秒」や「時」の表記を採用していました。
 平成24年度用の教科書から,文部科学省の検定基準の改正により,「秒」や「時」もSIに則って,「s」や「h」と表記することになりました。したがいまして,m/秒もm/sと表記しています。
 また,「分」はSIによると「min」という表記になりますが,生徒の負担を考慮して,メートル毎分(m/min)等の表記は扱わないようにしています。
 なお,速さを組立単位で表記するときには,上記のように変更になりますが,「時速40km」,「毎時40kmの速さ」のような表記は,従来通り用いています。