4.生徒が行った主な研究内容
 (1) 水の汚れ(淀川)−関西中学生コンクールで最優秀賞を受賞−
 このグループは,高槻市では近くを流れる淀川の水を使って飲料水をつくっているが,自分たちの生活排水もまた淀川に流れ込んでいるということで,淀川に注目して研究を進めていくことにした。そして,近くの浄水施設に見学に行って飲料水のつくり方を教わり,自分たちで飲料水を実際につくることにした。
 <実験1>水の汚れを調べる。
 調査した水:
a.淀川の水(10/1天気のいい日に採取)
b.淀川の水(10/17雨上がりに採取)
c.水道水
d.10/17に採取した水を自分たちで浄水処理したもの。

写真1

 調査方法:水質パックを使い,次の4項目についてテストした。
.水素イオン濃度
普通は中性。しかし,藻が多いところでは,光合成によって出される二酸化炭素により,昼と夜とでpHは変化する。
.亜硝酸
濃度が高い場合は,近くに大きな汚染源がある。
.化学的酸素消費量
高い場合は水中の酸素を消費する物質が多いということで,生活排水,工場排水など汚染物質が混入している可能性がある。
.りん酸
肥料,生物の分解,生活排水の流れ込みに関係する。高いと藻が異常発生する。

写真2
 結果:
  水素イオン濃度 亜硝酸値
[ppm=mg/l]
化学的酸素消費量
[ppm=mg/l]
りん酸値
[ppm=mg/l]
.淀川の水
(晴れの日)
7.0/中性 0.02/少し汚染 5/汚染がある 0.5/少し汚染
.淀川の水
(雨上がり)
7.0/中性 0.2/汚染がある 10/汚染が多い 1.0/汚染がある
.水道水
8.5/アルカリ性 0.05/少し汚染 0/きれいな水 0.5/少し汚染
.自分たちで
処理した水
7.8/アルカリ性 0.02/少し汚染 5/汚染がある 0.2/少し汚染

 <実験2>淀川の水から飲料水をつくる。
 準備するもの:淀川の水1リットル(10/17に採取した雨上がりの水を使用),ビーカー,メスシリンダー,ろ紙,ろうと,ろうと台,こまごめピペット,ガラス棒,水酸化ナトリウム,ポリ塩化ナトリウム,塩素
 実験方法:
 1) 採取した水1リットルをビーカーに入れる。(写真3,4,5)


写真3

写真4

写真5

 2) 0.1%の水酸化ナトリウムを5ml入れてかき混ぜる(弱アルカリ性にした方が,あとの吸着がうまくいく)。
 3) 0.1%のポリ塩化アルミニウム2mlを入れ,1分間ガラス棒で急速に混ぜる。
 4) 2分間,ガラス棒でゆっくり(2秒で1回転ぐらいのスピード)混ぜる。3),4)により,水の中のいろいろな物質がポリ塩化アルミニウムに吸着される。
 5) 2〜3時間放置する(もろもろとしたものが底にたまる)。
 6) ろ過する。(写真7,8)
 7) 塩素(NaOCl)2ml入れて殺菌する。
 8) 完成
 *この水を実際に飲むには,46項目の水質検査をしないといけないので今回は,試飲することはできなかった。


写真6

写真7

写真8

 生徒の様子:生徒の環境論文にはこの実験以外に,現在行われている高度浄水処理や水が汚れる原因とそれによって起こる影響,水の汚れから地球を守る方法など,自分たちで調べたことや自分たちの意見・感想がまとめられた。

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